八十八ヶ所巡礼という意地悪なバンド(ライブレポ)

11/29日曜、月末仕事の忙しさそっちのけで八十八ヶ所巡礼のワンマンライブ「大安ナイト」@札幌COLONYに行ってきました。雑な文章で思い出語ります。


八十八ヶ所巡礼(以後、88)のライブを観るのはこれで3回目。1回目は去年の『攻撃的国民的音楽』発売前のワンマン。次に今年の1月にあったsound lab mole(大通付近にあるなかではデカめのライブハウス兼クラブ)でのバックドロップシンデレラ打首獄門同好会88という魔のメンツのライブ。しかもなぜか88がトリだった。このライブでバックドロップシンデレラにドハマりする。


そして今回、約10か月ぶりの88ライブ。去年のワンマンでは大量のCD(廃盤になってる物も全部!)と巨大なオヘンロさん(1stミニアルバムのジャケのあいつ http://www.amazon.co.jp/%E5%85%AB%E5%8D%81%E5%85%AB%E3%83%B6%E6%89%80%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0-%E5%85%AB%E5%8D%81%E5%85%AB%E3%83%B6%E6%89%80%E5%B7%A1%E7%A4%BC/dp/B002IQ92QW )のストラップのみというなかなかはっちゃけた物販だったので、「どうせ今回もグッズとか無いやろ・・・ライブ会場限定販売のライブDVDだけ買おっと」と思って開場時間ちょうどに到着。なんと外まで人が並んでいた。そんなに人気だったっけ。あ、そうそう。もちろんいつも通りの一人ライブ参戦です(白目)



会場に入ってビックリ。まさかの大量の物販。Tシャツからパーカー、タオルにDVDまで、しこたまあるやん。一体一年で何が変わったんや・・・?どうやらちょっと前から本格的にTシャツなどを販売し始めたよう(グッズのことくらい公式サイトで宣伝してくれよ・・・ブツブツ)。
去年のワンマンの時は、他のバンドの
Tシャツ(ホルモンとか)を着た人が結構いたのに、もうすでに88Tシャツを着てる人が大勢いた。でも相変わらずほかのバンドのTシャツ着てる人も多し。9mmバックドロップシンデレラ夜の本気ダンスの人もいたね。ちなみに僕はSuiseiNoboAzTシャツを着ていきました。


去年のワンマンみたく変なお面被った変な客とかいないかなーと色々見渡しているうちにライブ開始。スモークのなかマガレさん、Katzuyaさん登場。賢三さんは煙と同化していつの間にかドラムのところにいた。1曲目はニューアルバム『日本(にっぽん)』のリード曲、『絶妙Σ』。




ポップという言葉とは程遠いルックスと音楽のような気がするけど、今回の『日本』、そして前のアルバムの『攻撃的国民的音楽』はPVになっている曲以外の曲も明るくて聴きやすい曲が多く、バカテクながら決して人を突き放すような音楽じゃないように感じる。少々リズム的にノリにくい部分もあるけど、そこは慣れな気がする(根性理論)。
結局のところ僕は
1曲目からヘドバンしながら歌っていた。周りにそんな人はいなかった。でもいいよね。実際そんな大声で歌ってないし!(自己弁護)マガレさんも「自分の思うままにノってくれ」的なこと言ってたし!


そのまま「(((未練)))」、ニューアルバムから「銀河の恥」を演奏。銀河の恥はタッピングを交えたギターリフが光る。ライブで観るとホントに人が弾いてるんだ・・・とビビる。



最初のMCタイム。マガレさんが話し始めるが、野次に近い音量で延々と興奮を声にする一人の男性客に押され気味に。次第にマガレさんはしどろもどろになっていってその客に「お前黙れ」と一言。「アカン・・・乱闘か・・・」と思ってると、マガレさんのしどろもどろは結局直らず最終的に野次ってた男にマガレさんが励まされる展開に。するとマガレさんは「お前やっぱしゃべってて、なんか」となぜか形勢は逆転。うまいこと収まった・・・のかな?



その後もマガレさんは結構フレンドリーに客と話す。Katzuyaさん、賢三さんがまったく話さないことをいいことにMCにおいては独壇場。でもあんな見た目でも今回のライブではなぜかぐっだぐだでした(笑)。
後半、曲前の定番の口上を何回もやり直すのは最高に面白かったっす。始めは「ロックンロールだからと言って~!!!!」とちゃんと最初から大声で叫んでたのに、何回も間違ううちに「え~っとロックンロールだからと言ってーマザーファッカーなんていっちゃうのはとんでもないー(超棒読み早口)。皆さんのご両親はー・・・お元気ですかーーーーーーーーーー(大音量)!!!!!!バババババババ!!!(ベースをかき鳴らす)親孝行バンド!八十八ヶ所巡礼!!!!」っていう風になってた。めっちゃわろた。



「攻撃的国民的音楽」、「仏滅トリシュナー」など、有名曲や地味なアルバム曲まで次々披露。マガレさんの手元がうまーく見える位置に陣取れたので、ノリながら運指を追っかけようと試みるも全然追えない。katzuyaさんの手元は角度的に見えなかったが、あんなの一生弾けるようにならんと思ったわ。いつものことだけど。


 

再びMC。「大安ナイト」というイベントなのにCOLONYの都合で大安に開催できなかったことを暴露。「今日は大安じゃないから次の曲はできないんだよねー」といって客に「えー!」とリアクションさせておいて、「次の曲は、今夜は愉しいな♪今夜は大安ナイト♪ってところがあるんだけど」ってあっさり「大安ナイト」を演奏することをばらしてしまうマガレさん。
去年のワンマンでの「札幌に来るのは運命的なものがあったと思う。札幌の“札”は巡礼の“礼”だから・・・(ニッコリと笑う)」に負けずとも劣らない名言でした。



攻撃的国民的音楽収録の「都会の魔界」(名曲)を演奏後、ふたたびMC。そしてここでまさかの展開。


マガレさん「ここでカバー曲をやろうと思います。」



えー!!!88がカバー曲?マジかよ!!なんだなんだ?路線変更か??と僕含めた観客が驚きに満ちたリアクション。



マガレさん「札幌のバンドだよ。」



僕が一番最初に頭に浮かんだのはサカナクションだった。なぜか。あんま聴いてないバンドなのに。札幌バンドと88の共通点というか親和性が全く定まらない。



マガレさん「当ててみて。当たるまで演らないよ。」


男客1怒髪天!」

マガレさん「怒髪天?違う。」


男客2イースタンユース!」

マガレさん「イースタンユース!違う・・・」


女客「the武田組!」

マガレさん「the武田組?」

女客「知らないのー?」

マガレさん「し、知ってる・・・(`・ω・´)」←絶対知らなそうだった。


(このバンドです→ https://www.youtube.com/watch?v=Um1zKqL4M_U )

男客1「ブッチャーズ!fOUL!」

マガレさん「違う」



マガレさん「あ、札幌のバンドじゃなかったかも」

客全員「えーwwwww」

マガレさん「横浜のバンドだ・・・」

客全員「wwwww」

マガレさん「横浜だ・・・・」

僕「マガレさんかわいい(直球)」



マガレさん「ではTHE YELLOW MONKEYのカバーで」

客の340代「うおおおおおおおおおおおおおおおおお」


88イエモンの「SWEET&SWEET」をカバー。僕は世代的にイエモンは全くわからないけど、明らかに自分たちの曲では無い曲をやる88は新鮮だった。でもやっぱり8888で、ところどころに消しても消しきれない88らしさが見えるカバーで、とても楽しめた。何より88の演奏なのにちゃんとノれる!変拍子じゃない!!()


https://www.youtube.com/watch?v=tZV0Frwg3Bo 

叩きまくりなドラムソロのあと「赤い衝動 -R.I.P-」。攻撃的国民的音楽の一曲目なんだけど、この曲超好き。「世界は物語さ 物語は嘘の世界さ」って歌詞、サイコーじゃない?(同意を求める視線)


そしてkatzuyaさんの超絶ギターソロ。ギターだけでなんでこんなに楽しいのか。みんな釘付け。これだけ弾けたら楽しいだろうなーって思う。


ギターソロから流れるように「霊界ヌ~ボ~」!!!!




キター!!と思ってたら、ここで88なりの意地悪なフェイント。霊界ヌーボーを弾いていたと思ったら、なぜか気づいたら曲が「PANAMA JIPANG」に・・・と思ったら「Ohenro3」に、また霊界ヌ~ボ~に・・・と目まぐるしく曲が変わっていく。メドレーのような優しげなものではなく、めちゃくちゃなタイミングで一気に違う曲になっていく。
結果、「霊界ヌ~ボ~」を
1曲やる間に78曲違う曲が混ぜられた形に。細切れながら霊界ヌ~ボ~は全部のパートを演奏してたけど他の曲は断片も断片。去年のワンマンで「88は新曲みたいな知らない曲だと変拍子過ぎてうまいことノれないなー」とか思ってたけど、知ってる曲でもノれないんだね。まぁすげぇけどね!15分くらいやってたし。


その変態メドレーの途中に入ってたのか、そのあとにやったのかは忘れちゃったけど、「SYG88」を演奏。この曲のベースとギターとドラムでソロを回していくところがとても楽しくて、手に入れたライブDVDでもそこばっか観てる。今年の1月にmoleでやったときはkatzuyaさんが対バンだった打首獄門同好会の「デリシャススティック」のイントロのギターをソロにねじ込んだりしてて面白かった。




ライブ終盤は前述の「88は親孝行バンド」口上(ぐだぐだver)から「具現化中」、「君が代」からの「日本」で会場は爆上がり。モッシュが起きステージ方向に押し出される僕。そこにマガレさんが観客の上を歩いてきて、うまいこと僕の手の上にマガレさんの右足が乗ったところで客をアジりだす。マガレさんの土踏まずは柔らかかった(変態発言)。


モッシュで押し出されたその場所はマガレさんもKatzuyaさんも賢三さんもしっかり見える最高のロケーションでモッシュに感謝。最高にアガる。そして「仏狂」で本編は終了。



アンコールで登場し、ドラムのところでゆったりとタバコを吸う賢三さん。入口に禁煙って書いてあったけど・・・。


そしてニューアルバムから最後のトラック「脳がとろける街888」を演奏。長尺だけどPOPでエンディングらしい曲に観客が一体感に満ちる。最高だ



しかしそんな空気を読まずなぜか演奏後に二度目のアンコールの拍手。登場したマガレさんがぼやきながらも、最後にもう一曲、ニューアルバムから「ウルトラ・ヘヴン」を演奏。結局アルバムをほとんど演って終演。



ライブ終演後、ハイなテンションで物販を買い、買いすぎる。また去年のワンマンに続き、また1万くらい使っちまった。DVDにタオルにTシャツにパーカー・・・。調子こいてこの色のTシャツ選んだけど、こんなんどこで着るんや。また88のライブに来て着るしかないね(ニッコリ)。



(初めてLL買った。デブ)


そしてこっそりマガレさん、katzuyaさんの足元を見物。マガレさんのボードにはARION3台くらい置いてあった。TUBULATORSTEREO DELAYしか確認できなかったけど。TUBULATORはベースの歪みとしても使えるって大学の軽音部の先輩が話してたの思い出した。4000円切ってるし買おうかな・・・。
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/1538/

安めのペダルの中に八八式毛羽立歪機も置いてあった。コレ絶対名前で選んだろ

 http://lalweb.com/88/88-j.html 

あとイエモンの曲の歌詞のカンペ置いてあったで(暴露)


あとなぜかエフェクター見物中、なぜか他の客(おっさん)と話しました。久々にライブで人と話したよ。おっさんとエフェクター談義しながら、結局「あれだけ演奏上手かったらもうエフェクターとか関係ないよね」という結論に至る。ホントなに食ったらあれだけ上手くなるんだろって感傷に浸りましたよ。二人で。



ま、そんなクソ楽しいライブだったんですけど、いかんせんライブ中ははちゃめちゃだったんで、時系列も文章もまとまりきってないっすね。ゆるしてくり~(挑発)



後日談として、僕はライブ行くときは職場の上司に「今日行くのはオワリカラってバンドです」とかわざわざ言ったりするんだけど、「今日は八十八ヶ所巡礼です」って言ったら、上司には覚えやすい名前だったらしく(のちにその上司はどうでしょう藩士と判明)、家帰って嫁さんと二人で88PV観たらしい。


その40代の上司(若いころはANTHEMBLIZARDなどのジャパメタにハマってたらしい)は88観て「ボーカルの刺青がやばい」「名前のわりにかっこいい曲やってる」「ブランキ―ジェットシティみたい」という感想を言ってました。ブランキーっぽい感じはわからないでもない。なんか一触即発感ありますもん。今回のライブで薄れましたけど、結局katzuyaさんと賢三さんは一言も発してないですからね。




くぅ~疲れました!これにてライブレポ終了です!ライブ当日から20日もかかったよ。実際の打ち込み時間は8時間もかかってないと思うけど。もうちょいこういう記事量産したいな。その20日で、またバックドロップシンデレラ×打首獄門同好会のライブ@mole に行ってるし。バクシンも打首もかっこよかったし歌いまくったけど(僕はどちらかというとバクシンのファン)、もう一人のノーマークだった対バンバンド、セックスマシーンが衝撃的過ぎて、またブロマガ書けそう。


まー書かないけどね。年末恒例のド下ネタ解禁日記を書かなきゃいけないし。今回はF4Uから脱却できるか