簡単に作れる!‟鍬の柄”エレキベースのすすめ

最近、ニコ生やらツイッターで僕がやけに押し出してる自作3弦ベース。しょぼい木工技術で日曜大工的に作ったのですが、なぜか「日本のwishbass」なんて大層な評価をいただいたりしたので、ブロマガで紹介することにします。はずい



3弦しかありませんが、ちゃんと音はなります。すっごい弾きにくい。製作費は5000円もいってないんじゃないでしょうか。

というわけで作り方を説明します。高校の頃、美術で木を削ってピーマンを作るときに、ノミをがっつり指に刺して2針縫った俺でも作れたから、たぶん誰でも簡単に作れるよ☆


☆用意するもの☆

1.鍬の柄
ホームセンターに売ってます。畑を耕したり、一揆をおこす際に使うあの「鍬(クワ)」の「柄」です。これがちょうどベースにするのにぴったりの長さなんですね。


 

農機具であるがゆえに、やはり握りやすくなるように作っているんでしょうね。今まで丸太や角材でのベース作りにも挑戦しては失敗してきたんですが、握った感じはかなりしっくりきます。これぞ人間工学。スタインバーガーもびっくり。

2、電動ドリル
ペグを付けるための穴をあけるのに使います。1.5mm口径ぐらいの替えドリルを買っておくと便利かな。

3、彫刻刀
形を凝らない限り、電動のこぎりとかはいりませんし、そのままの形でもいいんですがところどころ削ったほうがいいところがあるので、用意してください。見た目にこだわるならヤスリとかも必要かも

4、ピックアップ
エレキベースはアンプに繋いで音を出すので、ピックアップという部品が必要になります。半田ごての技術がある人なら自作ができるんでしょうが、僕はそんなものないので、ハードオフに売っていたアコースティックギター用のギタートランスデューサ―というものを使いました。
http://www.amazon.co.jp/KC-BGT-2800/dp/B000XYDDMU/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1435476076&sr=8-1&keywords=bgt-2800
アコギのボディに貼ることでアンプにつなげて音が鳴らせるようにするやつですね。

5、ネジ
ナットやブリッジ、ストラップピンなど色々なものに代用できます。100円ショップで色々な大きさのネジがまとめ売りになってるのがあるので、買っておきましょう

6、要らないエレキベース
みなさんの家の物置に眠ってる要らないエレキベースを持って来ましょう。そこからペグを持ってくれば材料費はタダです。僕は近所のセカンドストリートで7000円で買ったアリアプロのベースを生け贄に捧げました。



これだけそろえば、あとは作るだけです。まぁお手軽。


☆製作手順☆

1、鍬の柄に電動ドリルで穴を開け、ペグをネジで留める。

 
この際、ペグの頭が木から飛び出すように、彫刻刀で削っておくと、弦が張りやすくなります。
この鍬の柄は縦幅30mm×横幅40mmの物だったので、挑戦的に3弦ベースにしてみましたが、2弦ベースや1弦ベースの方が楽です。3弦だとどうしてもペグの付近で弦同士がぶつかってしまうので。2弦までならそこらへんはきれいに配置できます。

以前丸太で作った1弦ベース↓



まぁ、自分の好きな音楽がベースの弦を何本使っているかを考えながら決めましょう。4弦張るのはなかなか難しいかな。僕もいつか挑戦しようと思ってます。




【脱線】
4弦以下でもベースとして使えるのか。

ベースはもともと目立ちにくい楽器ですが、5弦、6弦と弦を増やしていくことで、ギターの域にまで踏み込んだ音も出せます。ただその逆もしかりで、弦を減らすことで操作性に変化を加え、また新しい音を出すことも可能です。

1弦ベース↓
 

2弦ベース↓
  

3弦ベース↓
 (PTPのいい動画、ニコ動になかった・・・)





2、ペグまでの長さ、ナットまでの長さ、ブリッジの場所、弦と弦の間の幅(弦間ピッチ)を気にしながら、弦を通す穴を開ける。



一気に複雑になった気もしますが、実際のエレキベースが手元にある人はそれを計りながらやると楽です。普通のベースで使用済みの弦を自作ベースに張って再利用できますし。

フレットレスベースによく張られるフラットワウンド弦は結構ベースのスケールにシビアで、よく売られているロングスケール用弦をショートスケール相当のベースに張ったりすると、テンションがきつくなりすぎたり、ペグにつける部分が折れたりするので注意。一度普通のエレキベースにつけた弦を外して、木にあてがいながら長さを決めるといいと思います。僕は手持ちのジャズベースを計りながら作りました。

  

適当にやってると、右の画像みたく若干右にずれます。みんな!気を付けよう!()

4、ナット幅の調整

 

ネジでナットを作り、均等に弦が並ぶようにします。2、3本ネジを付けて、弦がしっかり固定出来たらなおいいんでしょうが、難しいし、一度穴を開けて失敗すると、ナットの位置を変えないといけなくなるので、簡易的なものになりました。ビビらなければ大丈夫だから(震え声)

5、ピックアップをつける
ピックアップはボディ貼るだけのものですが、そのままではあまり鳴ってくれません。本来の使い方ではないですが、ピックアップの上にそのままブリッジ代わりになるものを乗せ、弦を張ります。

ブリッジが高くなりすぎるので、木を削る。

僕はブリッジとして、ミニ四駆のシャフトを使いました。




6、ストラップを付ける



ちょうど自作ベース作りに失敗して余った木があったので、ネジ留めしてボディの代わりにします。これでもヘッド落ちするけど、一般的なベースと同じ位置にストラップが付けられると安定していいです。丸太だと大きいネジを付けるのが難しいけど、鍬の柄はちょうどこの部分が平らになってるので、もっと凝ったボディとか作って付けたら弾きやすくていいかも。


☆完成☆





みんなも作ってみようね☆


【あとがき】
今後の展望としてはやっぱり4弦ベースが作りたいってのがある。鍬の柄は3弦が限界な感じするから、直径50mmの丸太で作ってみたい。3000円くらいするけどね・・・。丸太や鍬の柄は指板になる部分が無加工でも大丈夫だからいい。握りやすいしね

前あげたテスト動画(http://www.nicovideo.jp/watch/sm26508915)に「反りそう」ってコメあったけど今のところは大丈夫。丸太もそうだけど、案外丈夫。鍬の柄ベースに添え木として付けてる薄い板でもベース作ってみたけど、2弦張った段階で弓みたいに反ったわ。やっぱ丸太は万能だし最強(彼岸島



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