大のPOLYSICSファンの僕としては便乗して、POLYSICSを語るブロマガを書くのもアリだと思ったんですが、あえてモーサムに。POLYSICSはいつか書く(書かないフラグ)
MO'SOME TONEBENDER(モーサム・トーンベンダー)は、日本のロックバンド。1997年、福岡県にて結成。通称、「モーサム」。
結成17年目。ちなみに僕の高校時代に好きだったバンド四天王ことMO'SOME TONEBENDER、POLYSICS、BEAT CRUSADERS、DOPING PANDAは全員1997年結成です(豆知識)
モーサムの魅力はその広い音楽性にあると思います。タイトルでオルタナティブロックとくくりましたが、ロックだけでなく、メタルやエレクトロニカ、ダブにサイケにノイズ、はたまた超ド級のポップなどなど・・・。それはもうさまざまなタイプの曲を出しており、アルバムごとに全く違った表情を見せています。
正直、モーサム初心者におすすめのアルバムなんてことを教えられる気がしません(暴言)。結成14年目に出たベスト盤でさえモーサムのことが大体わかる作品とは言い難い気がしています。しょうがないので僕は「こんな人はこのアルバムから始めたら?」的な感じで紹介してみたいと思います。
○ とにかくかっこいいロックが聴きたい!
そんな人には「Rockin' Luuula」
荒々しくカラッとしたロックンロールがいっぱいのメジャー9th。ちなみに僕もこのアルバムからモーサムを聴き始めました。まず1~5曲目までの流れが神がかり的にいい。椎名林檎がコーラスとピアノで参加している「ロッキンルーラ」はモーサムの代表曲の一つです。シングルカットもされている4曲目の「ビートルバーナー」はモーサムが結成された最初期につくられた曲のリメイクですが古さは感じず、この頃のモーサムの音に溶け込んでることからもバンドとしての成熟が感じられる一枚です。ポップでメロウな曲も素晴らしく、ラストの「ペチカ」は圧巻。
このアルバムから遡っていくのも進んでいくもよし。とにかくモーサム好きなら嫌いな人がいないアルバムだと思います。
○ 最初はポップなのがいいなぁ・・・
そんな人には「SING」
モーサムがキラキラなポップに振り切れた、ある意味一番の問題作。ファンの中でも賛否両論。木村カエラをコーラスに据えた「君とどこまでも」に始め、今までハードコアな曲しか作らなかったベースの武井さんがテレコとZO-3ギターでデモを作ったポップソング「流星群」は超名曲。ハードコアな曲もちゃっかり入ってるというサービス。
モーサムのメロディセンスにどっぷりと浸かったら、次は「The Stories of Adventure」や「SUPER NICE」に行ってみてもいいかも。また初期のアルバムも激しいだけではないメロディーセンスの良さを感じさせてくれる曲が結構あると思います。このアルバムに比べたら暗いですが。
○ とにかく暗く、激しいのがいいよ
そんな人には「LIGHT,SLIDE,DUMMY」
モーサムファンに一番人気のアルバムはメジャー2ndのこれなんじゃないでしょうか。「凡人のロックロール」に始まるぶちぎれたガレージロック。暗く重たいハードコアな曲も挟みつつ、後半は初期のモーサム随一の名曲「見知らぬところ」そして「ONE STAR」。最高です。ちなみにこのアルバム、モーサムのアルバムで唯一バンドスコアが出ています。僕は持っていますが、コピバンは組めませんでした(泣)
ここからモーサム入ったらおおむね怖いものなしといえるでしょう。ここからメジャー1stの「HELLO」やインディーズのアルバムに遡っていけば、ぶっ飛べること間違いなし!また現在の4人体制モーサムの最初のアルバム「STRUGGLE」も気にいると思います。
○ 色んなジャンルの曲が聴けるといいな
そんな人には「SUPER NICE」
前代未聞の‟3人同時ボーカル”曲「TIGER」に始まり、小説家の伊坂幸太郎にして「ノーベルギターリフ賞」とまで言わしめたロックンロールアンセム「You are Rock'n Roll」などなど、ロックだけにとどまらず、ハードコアやらパンクやらスカやらアコースティック曲まで盛りだくさんのメジャー10th。でも最後の打ち込みまみれの超絶ポップな「We are Lucky Friends」で全部すっ飛んでしまう。そんなアルバムです(笑)。
このアルバムが気にいったらコロムビア以降(メジャー4th「The Stories of Adventure」~)のモーサムは気にいるんじゃないでしょうか。最近のモーサムも電子音をがっつり取り入れたり、シューゲイザー的な曲を作ったりと、一つのアルバムに様々な要素を盛り込んでいる印象です。そういうバンドとしての幅を感じさせてくれる作品が好きな人におすすめです。
○ 狂いたいお(^q^)
そんな人には「TRIGGER HAPPY」
暗く激しいガレージロックをかき鳴らしていたモーサムが突如電子音を取り入れたカオスな作品。武井さんのトランペットが光る「hang song」を始め、フリクションのカバー「BIG-S」、ダブ的アプローチな中盤から落ち着いた曲調に・・・と思ったら突然の超爆音ノイズ。わけがわからなくなりそうな3rdアルバム(インディーズでリリース。前衛的すぎた?)
曲と曲とがつながっている展開や、interlude的な曲を挟むアルバムは他にもありますが、このアルバムは異質ですね。電子音と激しさでいえば、メジャー11thの「C.O.W」は似た作品とも考えられるんですかねー。
まぁこんなところです。ちなみに僕が一番好きなアルバムは「C.O.W」です。もっともセールスが振るわなかった作品と言われていますが、「TRIGGER HAPPY」のようにドラムの勇さんがトータルプロデュースを行い、曲と曲とがつながっているようなコンセプチュアルな側面がありつつ、打ち込みを取り入れたポップな曲と超絶ハードなメタルチックな曲が入り交ざり、アガれます。
次はその「C.O.W」についてのレビューとかあげようかなーって思ってます。気が向いたら・・・ね。